SES・社内SE・チームリーダーを全部やってみて、ぶっちゃけどれが一番よかった?

こいきんぐの本音

「SESってどうなの?」「社内SEに転職したいんだけど実際どう?」「チームリーダーって大変じゃないですか?」

後輩からこういう質問、めちゃくちゃよく来ます。

私はありがたいことに、SES・社内SE・チームリーダーの3つを全部経験してきました。それぞれ7〜8年ずつ、合計19年。

今回はその経験をもとに、ぶっちゃけどれが一番よかったかを正直に話してみます。


私のキャリアの流れ

まず簡単に自己紹介をすると、こんな感じでキャリアを歩んできました。

  • SES時代(約6年):金融・官公庁・通信など様々な現場でサーバ構築・運用保守を担当
  • 社内SE時代(約5年):カード会社・公共インフラ・銀行の情報システム部門でベンダコントロール・プロジェクト管理を担当
  • チームリーダー時代(現在・約7年):50社・20名体制の運用保守チームを統括

それぞれのステージで「見えていたもの」「見えていなかったもの」がまったく違いました。


SES時代:技術は磨けるが、全体像が見えない

SES時代は、とにかく技術を叩き込まれた時期でした。

AIX、Linux、Windows、仮想化、WAS、バックアップ……様々な現場を渡り歩きながら、幅広い技術を経験できたのは今でも財産だと思っています。

ただ、正直に言うと——

全体像が、まったく見えていませんでした。

自分が担当している作業が、顧客のビジネスにどう影響しているのか。そのシステムの運用にいくらかかっているのか。ベンダとの契約はどうなっているのか。

当時の私には、何一つわかっていませんでした。与えられた作業を、与えられた手順通りにこなす毎日。それはそれで充実していましたが、「自分はこの先どこへ向かえばいいんだろう」という漠然とした不安もありました。

SESの良いところ

  • 様々な現場・技術に触れられる
  • 技術力が確実に上がる
  • 人間関係のリセットがしやすい

SESのしんどいところ

  • ビジネス全体が見えない
  • 顧客との関係が浅くなりがち
  • キャリアの方向性が見えにくい

社内SE時代:全体像が見えて、仕事が面白くなった

社内SEに転じた瞬間、世界が変わりました。

「この運用保守、年間いくらかかってるんだろう」という答えが、初めてわかるようになったんです。

RFPを作って、ベンダに見積を出させて、交渉して、契約して——。SES時代に「なんとなく存在は知っていた」仕事が、自分ごとになりました。

顧客(社内の各部門)との折衝、障害時の報告、年次計画の立案。「作業者」から「管理者」へのシフトは、思っていたより大きな変化でした。

最初は正直、しんどかったです。技術さえ知っていれば仕事ができていたSES時代と違い、社内SEは「人を動かす力」が必要になります。ベンダへの依頼、社内調整、役員への説明——コミュニケーションが仕事の大半を占めるようになりました。

でも慣れてくると、これがめちゃくちゃ面白い

自分が動かした結果が、数字や組織の変化として見えてくる。「あの提案が通った」「あのシステムが安定稼働している」という手触りが、SES時代とはまた違う達成感をくれました。

社内SEの良いところ

  • ビジネス全体が見えるようになる
  • 顧客(社内)と深く長く関われる
  • スキルの幅が一気に広がる

社内SEのしんどいところ

  • 技術よりコミュニケーションが求められる
  • 社内政治に巻き込まれることもある
  • 1社の文化・ルールに縛られる

チームリーダー時代:孤独だけど、一番やりがいがある

現在は、50社・20名体制のチームを統括しています。

チームリーダーになって最初に感じたのは、孤独でした。

メンバーには言えない悩みがある。顧客には見せられないプレッシャーがある。売上・利益・要員調達・顧客増加——全部が自分の頭の中にあって、誰かに「どうすればいいですか」と聞けない。

特に大変なのが、頭の切り替えです。

50社を管理していると、A社の障害対応をしながらB社の見積を考えて、C社の担当者から電話が来る——という状況が日常です。技術力よりも「管理能力・切り替え能力」がボトルネックになる、というのを身をもって感じています。

ただ、それでも今の仕事が一番好きです。

メンバーが成長していく姿が見られる。顧客と長い信頼関係を築ける。自分の判断が組織全体に影響する。「自分がいるから、このチームが回っている」という感覚は、SES時代にも社内SE時代にも味わえなかったものです。

チームリーダーの良いところ

  • 組織全体を動かす経験ができる
  • メンバーの成長が自分のやりがいになる
  • 売上・利益まで見える「経営目線」が身につく

チームリーダーのしんどいところ

  • 孤独を感じやすい
  • 頭の切り替えが追いつかないことがある
  • 全部が自分ごとになる重さがある

で、ぶっちゃけどれが一番よかった?

正直に言います。

今のチームリーダーが、一番やりがいがあります。

ただ——これは「チームリーダーが一番えらい」とか「SESは底辺」とかそういう話じゃないです。

SES時代があったから技術の土台ができた。社内SE時代があったからビジネスの全体像が見えた。その積み重ねがあって初めて、今のチームリーダーという仕事が成立しています。

3つのステージは優劣じゃなく、順番だったんだと思っています。

そして、人によって「一番合う場所」は違います。

  • 技術を極めたいなら、SESで様々な現場を渡り歩くのは最高の環境
  • 安定した環境でビジネス全体を学びたいなら、社内SEが向いている
  • 組織を動かすことに喜びを感じるなら、マネジメントの道へ

「どれが正解か」より「自分に何が合っているか」を基準に選ぶのが、後悔しないキャリアの作り方だと思っています。


まとめ

SES社内SEチームリーダー
技術の幅
ビジネス理解
顧客との関係
キャリアの自由度
しんどさ

どのステージにも良さとしんどさがある。大事なのは、今自分がどこにいて、次にどこへ向かいたいかを自分の言葉で語れるかどうかだと思います。

もし「自分はどのステージが合っているか迷っている」という方は、コメントや問い合わせフォームからぜひ相談してください。

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