「管理職になんて、なりたくない」
正直に言うと、私はずっとそう思っていました。
現場で手を動かすのが好きだった。技術を使って、実際に問題を解決するのが好きだった。管理職になったら、その現場から離れることになる。それが、嫌だったんです。
でも今、私はチームリーダーとして、20名のチームを率いています。
現場を離れたくなかった自分が、どうやって管理職を受け入れたのか。今回は、その心の変化を正直に書きます。同じように悩む人に、何か届けばと思います。
「現場が好き」だった
私は、現場の仕事が好きでした。
- 障害を自分の手で解決する達成感
- 新しい技術を触る楽しさ
- 手を動かして、目の前の問題を片付ける充実感
エンジニアとして、現場で技術を使って働くこと。それが、私のアイデンティティでした。
だから、「管理職になる」という話が出たとき、正直、抵抗がありました。「現場を離れたくない」「マネジメントより、技術をやっていたい」——そう感じていたんです。
管理職への抵抗感
管理職になりたくなかった理由は、いくつかありました。
①現場から離れるのが嫌だった
管理職になると、自分で手を動かす時間が減る。会議や調整、メンバーの管理が中心になる。「自分の好きな現場の仕事ができなくなる」——それが、一番の抵抗感でした。
②技術力が落ちるのが怖かった
現場を離れると、技術に触れる機会が減ります。「技術力が落ちて、エンジニアとして通用しなくなるんじゃないか」という不安がありました。
③マネジメントに自信がなかった
人を管理する、チームをまとめる——そういうことに、自信がありませんでした。「自分にできるのか」という不安が大きかった。
これらの抵抗感から、私は管理職になることを、ずっと避けたいと思っていました。
考え方が変わったきっかけ
そんな私の考え方が変わったのは、いくつかのきっかけがありました。
きっかけ①:一人でできることの限界を感じた
現場で頑張っていましたが、一人でできることには限界がありました。どんなに自分が頑張っても、対応できる案件の数は限られる。「自分一人の力」の限界を、感じるようになっていました。
でも、チームを率いれば、自分一人では到底できない大きな仕事ができる。「自分がやる」から「チームでやる」へ。この発想が、管理職への抵抗を和らげました。
きっかけ②:後輩の成長が嬉しかった
現場で後輩に教える中で、後輩が成長していく姿を見る喜びに気づきました。自分が教えたことで、後輩ができるようになっていく。この喜びは、自分が手を動かす達成感とは、別の種類の充実感でした。
「人を育てる」ことに、やりがいを感じるようになった。これが、マネジメントへの興味につながりました。
きっかけ③:管理職も「現場を支える仕事」だと気づいた
管理職になると現場から完全に離れる、と思っていました。でも、それは誤解でした。
管理職は、現場を「支える」仕事です。現場が働きやすい環境を作る。現場が困っていたら助ける。現場の成果を最大化する。管理職も、形を変えて現場に関わり続けられるんです。
「現場から離れる」のではなく、「別の形で現場を支える」。この気づきが、管理職を受け入れる決め手になりました。
管理職になって気づいたこと
実際に管理職になって、気づいたことがあります。
技術力は、完全には落ちなかった
心配していた技術力の低下ですが、意識的に学び続ければ、完全に落ちることはありませんでした。むしろ、全体を俯瞰する視点が加わって、別の形で技術への理解が深まった面もあります。
現場とは違う「やりがい」があった
自分で手を動かす達成感とは違う、「チームが成長する」「メンバーが活躍する」「組織が良くなる」というやりがいがありました。これは、管理職にならないと味わえないものでした。
現場の経験が、管理職で活きた
現場を経験していたからこそ、現場の大変さがわかる。メンバーの気持ちがわかる。現場目線でチームを支えられる。「現場好き」だった経験は、管理職として大きな武器になりました。
「現場が好き」なまま、管理職になっていい
今、「管理職になりたくない」「現場を離れたくない」と思っている人がいたら、伝えたいことがあります。
「現場が好き」という気持ちを、捨てる必要はありません。
現場が好きなまま、管理職になっていい。むしろ、現場を愛する気持ちがある人こそ、いい管理職になれます。現場の大変さを知っているから、現場に寄り添えるからです。
管理職は、現場から離れることではありません。別の形で、現場を支えること。「現場好き」の気持ちを持ったまま、チームを率いる——そういう管理職の道も、あるんです。
もちろん、「現場一筋でいく」というキャリアも、立派な選択です。無理に管理職になる必要はありません。でも、「現場が好きだから管理職は無理」と決めつける前に、「現場好きの管理職」という道もあることを、知ってほしいんです。
まとめ
現場を離れたくないと思っていた自分が、管理職を受け入れるまでの話をしました。
管理職への抵抗
- 現場から離れるのが嫌だった
- 技術力が落ちるのが怖かった
- マネジメントに自信がなかった
考え方が変わったきっかけ
- 一人でできることの限界を感じた
- 後輩の成長が嬉しかった
- 管理職も「現場を支える仕事」だと気づいた
「現場が好き」という気持ちを、捨てる必要はありません。現場を愛する気持ちを持ったまま、管理職になっていい。
現場好きだからこそ、現場に寄り添える、いい管理職になれる。私は、そう信じています。


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