「あいつ、先に昇進したのか」
同期が自分より先に昇進したとき、あなたはどう感じますか。
正直に言うと、私にも、そういう経験があります。同じ時期に入った同期が、自分より先に昇進する。そのとき、心がざわつかなかったと言えば、嘘になります。
今回は、同期が先に昇進したとき、私が何を考え、どう気持ちを整理してきたかを、正直に書きます。同じような経験で悩んでいる人に、何か届けばと思います。
正直、焦りと悔しさがあった
同期が先に昇進したと知ったとき、最初に湧いてきたのは、焦りと悔しさでした。
「自分も頑張ってきたのに、なぜあいつが先なんだ」 「自分の何が足りなかったんだろう」 「このままだと、どんどん差が開いていくんじゃないか」
こういう気持ちが、頭の中をぐるぐる回りました。
同期という存在は、良くも悪くも「比較対象」になります。同じスタートラインから始めたからこそ、差がつくと、それが目に見えてしまう。だから、余計にこたえるんです。
この気持ち自体は、自然なものだと思います。悔しいと思うのは、真剣に仕事に取り組んできた証拠でもあります。
「比較」が自分を苦しめていた
でも、しばらくして気づきました。
自分を苦しめていたのは、「比較」そのものだった、と。
「同期と比べて、自分は遅れている」——この比較が、焦りや悔しさを生んでいました。
でも、よく考えると、同期と自分は、別の人間です。歩んできた道も、置かれた環境も、得意なことも違う。それなのに、「昇進の早さ」という一つの物差しだけで比べて、落ち込んでいた。
昇進の早さは、その人の価値のすべてではありません。会社の都合、部署の事情、タイミング——いろいろな要素で決まります。それを、「自分の負け」と捉えるのは、視野が狭かったと思います。
「他人と比較する」のをやめると、心がずいぶん楽になりました。
昇進が「すべて」ではないと気づいた
もう一つ、気持ちを整理する上で大きかったのが、**「昇進がすべてではない」**と気づいたことです。
昇進すれば、給料は上がるかもしれない。責任のあるポジションに就けるかもしれない。でも、それが「幸せ」や「充実」に直結するとは限りません。
昇進して、管理業務に追われて、自分のやりたかった仕事ができなくなる人もいます。責任の重さに、押しつぶされそうになる人もいます。
私は、「昇進の早さ」を追いかけるより、「自分が納得できる働き方をする」ことの方が、ずっと大切だと思うようになりました。
昇進は、人生の目的ではなく、あくまで手段の一つ。そう捉えられるようになってから、同期の昇進に一喜一憂しなくなりました。
「自分のペース」を大切にする
同期が先に昇進しても、焦って無理をする必要はありません。
人には、それぞれのペースがあります。早く昇進する人もいれば、じっくり実力を積み上げてから昇進する人もいる。どちらが良い悪いではなく、「その人のペース」があるだけです。
私は、自分のペースで、着実に力をつけることを大切にしてきました。焦って背伸びをするより、目の前の仕事に誠実に取り組み、経験を積み重ねる。その積み重ねが、後になって効いてきます。
実際、私自身、同期より昇進は遅かったかもしれませんが、19年かけて積み上げた経験は、今の自分の大きな財産になっています。焦らず、自分のペースで進んできてよかったと、今は思っています。
同期は「敵」ではなく「仲間」
最後に、視点を変えて気づいたことがあります。
同期は、「比較対象」でも「ライバル」でもなく、**「同じ時期に頑張っている仲間」**だということです。
同期が昇進したなら、それは素直に「おめでとう」と言える関係でありたい。相手の成功を妬むのではなく、祝福する。そういう気持ちでいた方が、自分の心も健やかでいられます。
そして、同期の頑張りは、自分にとっての刺激にもなります。「あいつも頑張っているから、自分も頑張ろう」——そういう前向きな刺激として捉えられると、同期の存在は、むしろ自分を成長させてくれるものになります。
比べて落ち込むのではなく、刺激をもらって前を向く。そう考え方を変えられたとき、同期の昇進に対する気持ちが、ずいぶん軽くなりました。
まとめ
同期が先に昇進したとき、私が考えていたことをまとめます。
- 正直、焦りと悔しさがあった(それは自然なこと)
- でも、自分を苦しめていたのは「比較」そのものだった
- 昇進が「すべて」ではないと気づいた
- 「自分のペース」を大切にすることにした
- 同期は「敵」ではなく「仲間」だと捉え直した
同期が先に昇進すると、心がざわつくのは自然なことです。その気持ちを、無理に抑え込む必要はありません。
でも、他人と比較して落ち込み続けるのは、もったいない。自分のペースで、自分が納得できる働き方を大切にする。それが、長い目で見て、一番幸せな道だと、私は思っています。
あなたには、あなたの道があります。焦らず、前を向いて進んでいきましょう。


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