「未経験からインフラエンジニアになりたい。でも、何から始めればいいかわからない」
こういう相談を、よく受けます。
インフラエンジニアは、未経験からでも目指せる職種です。でも、闇雲に始めると遠回りになります。
未経験から目指すなら、「資格」を武器にするのが効果的です。資格があれば、知識の証明になり、学習の指針にもなり、転職活動でもアピールできます。
今回は、19年インフラ業界にいて、採用する側にも立ってきた私が、「未経験からインフラエンジニアを目指すなら、まず取るべき資格」を解説します。
なぜ未経験者に「資格」がおすすめなのか
まず、なぜ未経験者に資格をおすすめするのか。理由は3つあります。
1. 知識を体系的に学べる
資格の勉強をすると、その分野の知識を体系的に学べます。独学だと知識が断片的になりがちですが、資格のカリキュラムに沿って学ぶと、抜け漏れなく基礎を固められます。
2. 学習のモチベーションになる
「資格取得」という明確なゴールがあると、学習を続けやすい。合格という目標が、勉強のモチベーションを支えてくれます。
3. 転職活動でアピールできる
未経験者にとって、資格は「やる気」と「基礎知識」の証明になります。採用する側から見ると、「未経験だけど、資格を取るくらい本気で勉強している」というのは、大きなプラス評価です。
実際、私が採用に関わるとき、未経験者の資格は「学習意欲」の指標として重視しています。
まず取るべき資格①:基本情報技術者試験
未経験者が最初に目指すべきは、基本情報技術者試験です。
これは、IT業界で働く上での「基礎知識」を証明する国家資格です。
なぜおすすめか
- IT全般の基礎知識が身につく(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティなど)
- 国家資格なので、信頼性が高い
- IT業界での知名度が高く、評価されやすい
難易度・勉強時間
- 難易度:初級〜中級
- 勉強時間:100〜200時間程度
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、まずこの資格で「ITの基礎」を固めるのが王道です。私自身、キャリアの初期にこの資格を取得しました。
まず取るべき資格②:CompTIA、LPIC/LinuC
基本情報の次に、あるいは並行して目指したいのが、インフラに特化した資格です。
LPIC / LinuC(Linux技術者認定)
インフラの現場では、Linuxを扱うことが非常に多いです。LPICやLinuCは、Linuxの基礎から実践的なスキルまでを証明する資格です。
- インフラエンジニアの登竜門的な資格
- Linuxの実務スキルが身につく
- レベル1(LPIC-1/LinuC-1)から始めるのがおすすめ
CompTIA(各種)
CompTIAは、IT分野の国際的な認定資格です。特に以下がインフラ向けです。
- CompTIA Network+(ネットワークの基礎)
- CompTIA Security+(セキュリティの基礎)
これらは、インフラエンジニアに必要なネットワーク・セキュリティの知識を証明できます。
私自身、LPIC1やCompTIAを取得していますが、これらの勉強で得た知識は、現場で直接役立っています。
まず取るべき資格③:クラウド系の入門資格
今のインフラ業界を目指すなら、クラウドの資格も視野に入れておきたいところです。
AWS Certified Cloud Practitioner
AWSの入門資格。クラウドの基礎とAWSの全体像を学べます。今、クラウドスキルの需要は非常に高いので、未経験でもこれを持っていると強い武器になります。
Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)
Azureの入門資格。AWSと並んでクラウドの2大プラットフォームの一つなので、こちらも選択肢になります。
未経験の段階でクラウド資格まで取っておくと、「クラウドもわかる若手」として、転職市場での価値が大きく上がります。
資格取得の進め方【おすすめの順番】
未経験者向けに、おすすめの資格取得の順番を示します。
ステップ1:基本情報技術者試験 まずIT全般の基礎を固める。(2〜4ヶ月)
ステップ2:LPIC-1 / LinuC-1 インフラの実務に直結するLinuxスキルを身につける。(1〜2ヶ月)
ステップ3:CompTIA Network+ or AWS Cloud Practitioner ネットワークまたはクラウドの基礎を固める。(1〜2ヶ月)
この順番で進めれば、「IT基礎 → Linux → ネットワーク/クラウド」と、インフラエンジニアに必要な知識を段階的に固められます。
もちろん、全部取ってから転職する必要はありません。基本情報+LPIC-1くらいまで取れれば、未経験でも十分アピールできます。
資格だけでなく「手を動かす」ことも大切
資格をおすすめしてきましたが、一つ注意点があります。
資格の勉強だけでなく、実際に手を動かすことも大切です。
- 自宅で仮想環境を作ってLinuxを触ってみる
- AWSの無料枠でサーバーを立ててみる
- 簡単なネットワークを構築してみる
資格で得た知識を、実際に手を動かして確かめる。この経験が、面接でも「ただ資格を取っただけでなく、実際に触っている」というアピールになります。
知識(資格)と経験(手を動かす)の両輪で進めるのが、未経験からインフラエンジニアになる近道です。
転職活動では、エージェントの活用も
資格を取り、手を動かして基礎を固めたら、いよいよ転職活動です。
未経験からの転職では、IT・インフラ領域に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。
- 未経験者を歓迎する求人を紹介してもらえる
- 職務経歴書の書き方をアドバイスしてもらえる
- 自分に合った企業を提案してもらえる
特に未経験の場合、一人で求人を探すより、プロのサポートを受けた方が、効率的に自分に合った求人に出会えます。
まとめ
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、まず取るべき資格をまとめます。
取るべき資格
- 基本情報技術者試験(IT全般の基礎)
- LPIC / LinuC(Linuxスキル)、CompTIA(ネットワーク・セキュリティ)
- AWS Cloud Practitioner など(クラウドの基礎)
進め方
- IT基礎 → Linux → ネットワーク/クラウド の順で
- 資格だけでなく、手を動かすことも大切
- 転職活動では、IT特化のエージェントを活用
未経験からインフラエンジニアになるのは、決して簡単ではありません。でも、資格を武器に、着実に基礎を固めていけば、道は開けます。
「何から始めればいいかわからない」という方は、まず基本情報技術者試験の勉強から始めてみてください。そこが、インフラエンジニアへの第一歩です。


コメント