今でこそ、20名・50社のチームを統括するチームリーダーをやっています。
でも、リーダーになった当初は、こう思っていました。
「自分は、リーダーに向いてないんじゃないか」
毎日のように、そう感じていた時期がありました。
今回は、私が「リーダーに向いてないかも」と悩んでいた時期の話と、そこからどう抜け出したかを正直に書きます。同じように悩んでいる人に、少しでも届けばと思います。
リーダーになって、つまずいた
プレイヤーとして現場で結果を出していたから、リーダーに抜擢された。
最初は「期待されている」と嬉しかった。でも、いざリーダーになってみると、想像していたのと全然違いました。
プレイヤーとして優秀なことと、リーダーとして優秀なことは、まったく別物だった。
自分でやれば早いことを、メンバーに任せると時間がかかる。指示がうまく伝わらない。思った通りに動いてもらえない。
「なんで自分の言ったことが伝わらないんだ」と、イライラすることもありました。そして、そんな自分に落ち込む。この繰り返しでした。
「向いてない」と感じた3つの場面
場面①:自分でやった方が早いと感じたとき
メンバーに任せると、自分でやるより時間がかかる。品質も自分の基準に届かない。
「これなら自分でやった方が早い」と、つい仕事を抱え込んでしまう。でもそうすると、自分の仕事が終わらず、メンバーも育たない。悪循環でした。
場面②:メンバーとの関わり方がわからなかったとき
厳しく言うと萎縮させてしまう。優しくしすぎると締まらない。
どう接すればいいのか、距離感がつかめませんでした。「リーダーとして、どう振る舞うのが正解なんだ」と、毎日手探りでした。
場面③:成果がチーム任せになる不安
プレイヤーのときは、自分が頑張れば結果が出た。でもリーダーは、チームの成果が自分の成果になる。
自分でコントロールできない部分に責任を持つことへの不安。「メンバーが結果を出せなかったら、自分の責任だ」というプレッシャーに、押しつぶされそうでした。
抜け出すきっかけになった気づき
そんな私が「リーダーに向いてないかも」から抜け出せたのは、いくつかの気づきがあったからです。
気づき①:リーダーは「優秀なプレイヤー」である必要はない
私はずっと、「リーダーはメンバーより優秀でなければならない」と思っていました。だから、自分でやった方が早いと抱え込んでいた。
でも、あるとき気づいたんです。リーダーの仕事は「自分が一番優秀であること」ではなく、**「チーム全体の成果を最大化すること」**だと。
自分一人の力には限界がある。でも、メンバー全員の力を引き出せれば、自分一人では到底できない大きな成果が出せる。
「自分がやる」から「メンバーにやってもらう」へ。この発想の転換が、最初の一歩でした。
気づき②:完璧なリーダー像を捨てた
「リーダーはこうあるべき」という理想像に、自分を当てはめようとしていました。でも、そんな完璧なリーダーは存在しない。
私は私のやり方でいい。苦手なことは、得意なメンバーに頼ればいい。リーダーが全部できる必要はない——そう思えたとき、肩の力が抜けました。
気づき③:メンバーを「信じて任せる」ことを覚えた
抱え込むのをやめて、思い切ってメンバーに任せてみました。最初は不安でしたが、任せてみると、メンバーは想像以上にやってくれる。
もちろん、失敗もあります。でも、失敗を通じてメンバーは成長する。そして、任せることで私自身も、より重要な仕事に集中できるようになりました。
「信じて任せる」ことは、リーダーにとって最も重要なスキルの一つだと、今は思っています。
「向いてない」と感じるのは、真剣だから
今振り返ると、「リーダーに向いてないかも」と悩んでいたのは、真剣にリーダーの仕事と向き合っていたからだと思います。
どうでもいいと思っていたら、悩みもしない。「うまくやりたい」「チームをいい方向に導きたい」と本気で思っていたからこそ、うまくいかない自分に悩んだ。
だから、もし今「リーダーに向いてないかも」と悩んでいる人がいたら、それは真剣に向き合っている証拠です。その悩みは、決して無駄ではありません。
今、リーダーに悩む人へ
最後に、当時の自分に、そして今リーダーに悩んでいる人に伝えたいことを書きます。
- リーダーは、最初からうまくできなくて当たり前。プレイヤーとは別のスキルだから、一から学ぶ必要がある。
- 完璧なリーダーを目指さなくていい。自分のやり方で、苦手は人に頼ればいい。
- 抱え込まず、メンバーを信じて任せる。それがチームを強くする。
- 「向いてない」と悩むのは、真剣な証拠。その悩みが、あなたを良いリーダーにしていく。
私も、まだ完璧なリーダーではありません。今も試行錯誤の連続です。でも、「向いてないかも」と悩んでいたあの時期があったからこそ、今のリーダーとしての自分があると思っています。
まとめ
「リーダーに向いてないかも」と思った時期の話をしました。
つまずいたのは、こんな場面でした。
- 自分でやった方が早いと感じたとき
- メンバーとの関わり方がわからなかったとき
- 成果がチーム任せになる不安
そこから抜け出せたのは、3つの気づきがあったからです。
- リーダーは「優秀なプレイヤー」である必要はない
- 完璧なリーダー像を捨てた
- メンバーを「信じて任せる」ことを覚えた
「向いてないかも」と悩むのは、真剣に向き合っている証拠です。その悩みは、必ずあなたを成長させてくれます。


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